傭兵団の料理番 13
「その料理はなぁ、全員の希望や」。被災地で作る芋煮の味。怒り、悲しみ、喜び…あらゆる感情渦巻くシリーズ最高感動の13巻。
ガングレイブとアーリウスの結婚式が無事に終わり、 テビス姫たちが帰国したあと、再びシュリは旅立つこととなった。 次なる仕事は、新領主ガングレイブに対して悪感情を持っている 領内の有力者たちを説得すること。 良質な糸と布を生産するシュカーハ村はエクレスを支持しており、 婚礼衣装を巡る行き違いでガングレイブは憎まれていた。 そこでシュリは料理を振る舞い、リルは製糸工場を改善し、 アサギやクウガたちは子供たちに武勇伝を語って 村人たちの警戒心を解いていく。 周辺の村々の物資を集積し売買する、商人が仕切るエエレ街。 シュリとリルは豊穣祭が近づく村で神殿の目から逃れつつ、 そこに住む子供たちと交流する。 夏休みのようにシュリとリルは仕事を忘れて遊び呆けた。 そんな旅の中、ウゥミラ村で災害が発生する。 救助に向かったシュリたちが目にした光景はまさに地獄絵図。 シュリは被災した人たちのために必死に料理を作り励ましていく。 リルとオルトロスは生き埋めになった村人の救助を、 エクレスとアサギは被災者の介護を、 クウガは火事場泥棒を取り締まるべく動く。 一段落して旅立ったシュリたちは、そこで一人の男の襲撃にあった。 かつてオリトルの魔剣騎士団団長ヒリュウを切り伏せ、 あまりの噂の量から逆に存在を怪しまれた武術の達人、 リュウファ・ヒエンとの戦闘。 クウガはリュウファと交戦に入るものの――。
定価 : 730円+税
ISBN : 978-4-07-449705-8
発売日 : 2021/10/29