デレはいつ訪れるのか……『チート薬師の異世界旅』の読みどころ【閑話】

『チート薬師の異世界旅』はシリーズ累計12.8万部を突破し、5月25日に発売される最新作はシリーズ3作目になります。そこで、今回は物語の起点になる『チート薬師の異世界旅 1』の読みどころをご紹介。

『チート薬師の異世界旅』の著者は、ヒーロー文庫の看板作品・シリーズ累計65万部超えの『竜殺しの過ごす日々』の赤雪トナさん。小説投稿サイト「小説家になろう」では、異世界・薬師・チートの三拍子で人気を博し、作品完結後も新たな読者が続々と増えています。

「異世界」作品では、事故死・召喚・気が付けば……というのが、扉を開くきっかけになりますが、本作品は少々異なります。主人公・沢辺裕次郎が異世界に渡るのは、受験や就職などの平凡な日々よりも好奇心が刺激される日々に惹かれた、ということもありますが、「地球を含む宇宙を存続させるため」という壮大な理由があります。また異世界に転移する前に主人公はチート能力を授かります。肉体強化・不死(寿命は除く)・老化減速、そして薬作りの才能です。

転移後は異世界に慣れるために、近くの町で薬を作ったり、売ったり、材料を集めたりして、のんびりと日々を過ごしますが、ある事件の後、主人公はハーフエルフの美少女・セリエに出会います。これが物語の分岐点。まさに運命の出会いです。主人公はセリエに一目ぼれをしてしまい、拠点としていた町を飛び出して、セリエとともに異世界旅を始めます。手紙の配達、噛みつきトカゲやカエルの討伐、さらには男爵の殺人事件などに巻き込まれますが、身体的チートと薬師チートを組み合わせ、問題をサクサクと解決していくのは爽快です。

ちなみに「異世界×チート」作品では珍しく、本作品にハーレム要素はありません。セリエに出会ってからの主人公は少し浮ついていますが、それも恋の力です。一人のハーフエルフ・セリエにどこまでも一途な純愛物語ですが、1巻ではまだセリエは主人公に興味がなくツンとした冷たい態度が続きます。しかし、それがいつデレに変わるのか……。続きが気になる作品です。

書籍の付録には、回復薬や補強薬の逸話、セリエとの道中記も掲載されていますので、Web版のファンはもちろん、まだ読んでいない方もぜひチェックしてみてください。『チート薬師の異世界旅 1』の詳細はこちら。最新刊『チート薬師の異世界旅 3』の詳細はこちら

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