トネリコの王
『薬屋のひとりごと』日向夏の待望の新作。未来世界で第2の人生を送る少年とその世話をする少女を通じて理想と現実、存在価値を描く!
巨大な木の中で眠り続けていた紫郎が目覚めるとそこは、核兵器も、地球温暖化も、エネルギー問題もなくなった新世界。波動係数収束管理システム「世界樹」によって支配された未来だった。前時代の生き残りであることを空色の髪の少女から知らされた紫郎。人間に従属する生体型人造人間が存在する、常識の通じない未来世界を困惑しつつも理解し順応していくが、安寧で退屈した日々の中で、眠る前の記憶もまた、過去のものになっていく。その矛盾に気づかぬままに——。
「薬屋のひとりごと」の日向夏の待望の新作は近未来ファンタジー。理想と現実、そして己の存在価値が炙りだされていく。
定価 : 本体580円+税
ISBN : 978-4-07-292184-5
発売日 : 2013/08/31