不死王の息子 1
「薬屋のひとりごと」日向夏の新境地、カニバリズム・コメディ。人外×不死身少女×死亡フラグ。ある日、クラスに転校生が…?
『これ、何の肉?』 ----現代日本、でもけっこう普通に 人狼や吸血鬼など人外たちが暮らしている世界。 中学受験を控えた小学六年生の少女・由紀子のクラスに 転校生がやってくる。 山田不死男と名乗るその少年は、「不死王の息子」だった。 ある日、由紀子は同級生を助けるために食人鬼に襲われるが、 不死男によって命を救われる。 しかし、代償として由紀子は人間ではなく 人外である不死者になってしまう。 こうして由紀子は人外の中でも孤高とされる不死王の同族となり、 彼らと接していくことになる。 食材扱いされる不死王こと山田父。 天然すぎて浮世離れした山田母。 ぶっ飛んだ両親と弟のために日夜周囲の人々に 土下座をしまくる山田姉兄。 歩くだけでひたすら死と隣り合わせになる山田不死男。 どこをどう突っ込めばいけばいいかわからない不死者たち。 -----人外の中でも孤高とされる不死王の一族. 彼らと接することで、小学六年生の日高由紀子のメンタルは 鋼のように鍛えられていく。 食らえば不死身になれるという不死者の血肉を狙う 食人鬼たちが、由紀子に近づいてくる。 明るく元気に死にまくる不死男との不条理かつスプラッタな日々。 そして、無駄に明るい不死男にはとある秘密があるようで――。 真面目な普通の女の子に再び平穏な日常は戻ってくるのだろうか? これは不死身になった女の子と不死王の息子が 様々な死亡フラグにぶちあたるお話である。
定価 : 650円+税
ISBN : 978-4-07-450513-5
発売日 : 2021/11/29