黒白の勇者 5
【隠れた名作】の呼び声が高いクラス丸ごと異世界召喚物語。いよいよ最終局面を迎えた彼らの運命は…? 決戦の勝利者は誰だ?
大臣であったグレンと、邪竜を倒す役目を担う聖剣使いカイ―― 二人は人類を裏切り、フィスデイル王国に大きな影を落とした。 そして彼らと相対したジャレム平原の戦いの後、 ユキト達来訪者や王国の人達は二人の穴埋めをすべく奔走した。 落ち着きを取り戻したのは一ヶ月後。 その間、姿を消したカイの捜索や邪竜の動向などを探っていたが 成果は上がらず、また動きもなく停滞していた。 ユキトは天神であることを公表したリュシルと共に、 次の戦いに備えカイとの戦いに勝利した技法『神降ろし』の鍛錬を進めていた。 一方、ユキトはセシルへの想いが募る一方で、ついに告白する。 彼女もその想いを受け入れたが、一ヶ月の間は互いに忙しく 話をすることもほとんどできずにいた。 それに気付いた仲間の一人メイはセシルへデートに誘うよう進言した。 そしてユキトは了承するのだった。 一方カイは地底の奥深くに潜伏し、ユキトにとって因縁の相手である ザインと共に準備を進めていた。 全ては世界を支配するために――ユキト、そして邪竜をも凌駕するべく策を巡らし、 ザインは力を手にするため彼に手を貸すことになる。 そうした中、デートの日がやってきた。 ユキトとセシルは双方緊張する中で町を見て回り、 やがて公園で休憩をとった際、ユキトは改めてセシルへ語り始める。 理不尽な形で召喚されたが、自分が望んでいたものを手に入れた。 そしてこの世界に残るか否か――セシルは答えを今提示する必要はないと告げ、 また同時に何かあれば相談して欲しいと、微笑と共にユキトへ語る。 ユキトは改めて彼女を失いたくないと考えた時、異変が起こりセシルは駆け出す。 ユキトが後を追い辿り着いたのは迷宮入口。 内外を封鎖している重厚な扉が、開き始めている光景があった。 カイと邪竜は密談を交わし、己が目的を達成するべく動き始める。 一方でユキトは押し寄せる魔物と戦い始める。 来訪者、聖剣使い、邪竜――様々な思惑が巡る中、戦いはついに最終局面を迎える。 その決戦に勝利するのは果たして誰か――?
定価 : 825円(税込み)
ISBN : 978-4-07-456711-9
発売日 : 2023/12/28