高校三年の冬、藤堂恭弥は、幼なじみの南咲良と共に、異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚魔法は、召喚された者を隷属させると言う非人道的なものだったが、
恭弥の守護霊である両親の手によって、隷属させられることだけは無くなった。
隷属の術式は両親の手によって、『ゲームのような、メニュー』と『一度見たスキルを収集・複製する』能力を付与するというものに書き換えられた。
その代償として、恭弥と咲良は別々の場所、別々の時間に飛ばされることとなった。
異世界に足を踏み入れた恭弥は、何よりも先に咲良と合流することを目標に定め、スキルによって見つけた集団に会いに向かう。
だが運の悪いことに、そこに居たのは犯罪者の集団だった――。