Web版との違いが魅力 『ネクストライフ 1』の読みどころ【閑話】
5月25日に最新刊が発売される『ネクストライフ』は、シリーズ累計34万部を突破し、次作で7巻になります。そこで、今回は物語の起点になる『ネクストライフ 1』の読みどころをご紹介。
まず『ネクストライフ』は小説投稿サイト「小説家になろう」で総合ランキングTOP10入りを果たした大人気作品です。「小説家になろう」で掲載されている作品の本編は完結していますが、おまけ話は現在も更新中。そして書籍化にあたっては、Web版とは物語のルートを大きく変更し、物語にさらなる魅力をプラスしています。
主人公・山田隆司がやり込んでいたVRMMORPG「ファンタジー・アドベンチャー・オンライン」の最強プレイヤー「マリウス・トゥバーン」として転生することや、作品の世界観、魔法の等級などの細かな設定は同じですが、主人公が辿るルートは大きく異なり、物語は見知らぬ森の中で美少女・アネットに出会うところから始まります。アネットはモンスターのコボルトやオークと一緒に暮らしており、主人公も紆余曲折を経て生活をともにすることに。コボルトのベンが主人公に言葉を教えたり、オークのデュランが全員の面倒を見るために、まめに働いたりと2カ月ほど穏やかな日々を過ごしますが、ある日、アネットを追う集団が現れて物語は急変。どうして彼女が狙われるのか、どうしてコボルトやオークは彼女を守るのか、そして主人公はどうやってこのピンチを乗り切るのか、という展開に胸が熱くなります。
ちなみに主人公は最強の力を持っていますが、頭の回転もチートということはなく、中身は普通の高校生です。そのため目の前の状況にあたふたしたり、自分の責任の範囲外のことで後悔したり、敵地に潜入するも有効な手がかりを見つけられなかったりと、どこか抜けていたりするのも魅力です。ただし、戦闘に関してはやはり最強。最低レベルの魔法で、スライムやゴブリンをこの世から一片も残らず消し去ったり、控えめに控えめに唱えた魔法で100人以上の兵士たちを麻痺させたりと、とんでもない力を持っており、読後感は爽快です。1巻のボスとの戦いでは、その力の差をまざまざと見せつけ、思いもよらない方法でボスを圧倒することも。ちょっと抜けているところがある最強主人公ですが、もし自分がこの世界に飛び込んだら……と想像できる作品です。
書籍の特別付録には、森の中で出会った美少女・アネットの幼少期の物語も掲載していますので、Web版のファンはもちろん、書籍版は未読という方はぜひチェックしてみてください。『ネクストライフ 1』の詳細はこちら。最新刊『ネクストライフ 7』の詳細はこちら。